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2014年12月25日 お知らせフィールド活動さがみの森

【フォレスト21さがみの森】2014年12月23日活動レポート

<<フォレスト21さがみの森では、毎月第2土曜日・第4日曜日に定例活動を
 実施しています。森林での林業体験や自然観察などにご関心のある方は、
 ぜひご連絡ください。>>  
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【2014.12.22 フォレスト21さがみの森 定例活動レポート】 

 

 12月23日(火)はよく晴れて冷え込んだ。22日が冬至であるが、寒さはまだ半ばで、これからさらに寒くなる。道路わき法面の草地には霜が降りていた。

 8時30分、橋本駅に集合。参加者は12名。

橋本駅南口集合

 2台の自動車に分乗して出発。道路は渋滞もなく、順調に進む。相模川対岸の圏央道のインターチェンジ工事は、コンクリートの曲線の出入り口のルートが全部つながり、付け替え道路も形が見えてきた。

 林道入り口のカギをあけて、林道を進む。急な坂を上がったあたりから、ところどころに崩落した岩礫がころがっている。自動車の底をすらないように慎重に進む。

 無事、土場に到着。作業身支度をして、準備体操。Mさんが音頭を取る。落葉樹はほとんどが葉を落として冬支度である。山道は落ち葉が積もっている。

準備体操

 今日は今年最後の作業ということで、Tさんがトン汁を作ってくれるという。材料も刻んで準備していた。小屋のストーブに火を入れて、大きな鍋で煮込む。

 ほかの作業は、巣箱づくりと中道に近いコナラ林あたりの除伐、尾根道のヒノキの枝打ちなどを行う。前回に引き続き、追加の樹木の名前調べも行う。

 巣箱は、前回の残りの材料が3個分ほどあるので、板の寸法を測り、ノコギリで切断して組み立てる。前回はほとんど小型のシジュウカラ、ヤマガラなどの小さい種類を対象としたが、今回は入り口を大きくして、少し大型のムクドリなどが入れるようにつくる。

 コナラ林、広葉樹二次林の除伐は、中低木のヤブツバキなどの枝払い、林床低木のムラサキシキブ、アオキなどを伐採する。北東向きのやや急斜面で、上り下りが大変だった。

 十数年のヒノキ植林地は、9~10mに生育している。梯子1段での枝打ち作業は以前に終わっており、その上側にも枯れ枝が目立つ。今回は2名でその枯れ枝を中心に枝打ちを行う。次年度は切り捨て間伐が必要と思われる。

ヒノキ林の枝打ち作業

 樹木の名前調べは、樹名板を取り付けるための準備である。仙洞寺山へ登る尾根道を中心にチェックする。落葉樹は葉が落ちているのでちょっと不安がある。幹や樹形、枝の出方などに特徴のある樹種はよいが、似ている種類もあるので注意が必要である。

 尾根道の緩傾斜地に何本か生育している「アサダ」は、若い木の樹皮はスベスベであるが、直径10cmほどに生育すると、ガサガサになってはがれてくる。よく見ていないと、同じ樹種とは思えないくらいである。

アサダの樹皮

 樹名板は尾根道と土場を中心に、これまでに34枚かけてあるが、注意していないと、見逃してしまう。複数枚設置してもよさそうである。

 そして昼になる。小屋ではストーブの上の大鍋にTさんお手製のトン汁が出来ていた。容器も準備してあり、全員に配られる。おかわりは早い者勝ち。全部食べ切りました。Yさんからはチョコレートの差し入れ。おいしくいただきました。

 午後の作業は午前中の続き。3個の巣箱は場所を選び、幹にしばりつけてかけられた。前回と合わせると、13個を設置したことになる。さてどれだけ利用されるか、楽しみである。

巣箱を設置

 小屋の周りのスズタケの刈り払いを行う。今年開花したためか、大部分が枯れている。稈が緑で枯れていないものが1~2割含まれている。全部が枯れるのではないかもしれない。樹木に絡みついているツルも切る。太くて切り応えがある。

 15時前に作業終了。作業道具の手入れをして片付ける。肌寒いので小屋の中で終礼。Mさんが次回の案内をして、終了。自動車に分乗して、橋本へ帰途に就く。

 16時橋本着。そして、今日は今年最後ということで、忘年会。いつもの居酒屋へ集合する。9名が参加する。ビールで乾杯し、いつもの「タマネギ」(かき揚げ)、ビールに合うソーセジ、15種野菜のサラダなどたくさん食べ、さらに焼酎のお湯割りでのどを潤す。そして18時過ぎに終了、散会しました。

 今年一年お疲れ様でした。来年もよろしくお願いいたします。

報告:坂場光雄(フォレスト21連絡協議会)

 

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