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2019年9月30日 お知らせグリーンボランティア保険

安全な森づくり活動のために<事故事例に学ぶ>『伐採作業における事故(2)』

安全な森づくり活動のために
<事故事例に学ぶ> 
『伐採作業における事故(2)』

前回は「伐採作業における事故の分類」のうち
「伐採方向のズレによる事故」について解説しました。
今回は次に事故件数の多い「かかり木処理」について解説します。

かかり木処理の際の事故

かかり木処理の事故は、2010~2014年間に発生した
人工林・広葉樹林での伐採作業中の事故、計38件のうち6件です。
そのうち2件は、かかり木が思わぬ方向に倒れ、
一緒に作業中の人に当たってケガをした事例です。

どのような状況だったかは不明ですが、元玉切り(※)をした
かかり木が想定と逆方向に倒れたケースも考えられます。
(※)元玉切り・・・かかり木の根元に近い切り株部分を、造材も兼ね切り離す方法。    

その他に、株立ちした木の伐採で1本がかかり木になって外せなかったため、
株立ちしている中の他の幹を伐採したところ、倒した弾みでかかり木が外れて
作業中の参加者の足に落ち、足首を骨折したケースがあります。

また別のケースでは、かかられていた木を伐っていたところ、
伐り終わる直前に幹が跳ね返り作業者の顔面を直撃し、
鼻骨骨折と数針縫う裂傷を負ったというものがあります。

かかり木の処理は危険な作業

『林業における安全衛生推進者必携』等を販売している
林業・木材製造業労働災害防止協会のHPでは、

かかり木の処理は、細心の注意を払って作業しましょう。
 かかり木の処理は、伐倒作業の中で最も危険な作業の一つです。
 まず、かかり木とならないよう、正しい手順による伐倒が大切です。
 かかり木となってしまったときは、安易な対応を避け、
 慎重な処理に心掛けてくださ
い。
 手に負えないと判断したときは、熟練者に依頼することが適切です。

と案内されています。

かかり木処理は危険な作業なので、「ボランティアは行うべきではない」とも
言われますが、ボランティアが行う間伐作業は手入れ不足の人工林が多く、
しかるべき時期に行われる枝打ちや間伐が行われなかった結果、
樹と樹の間が狭く、特にヒノキ林ではかかり木になるケースも多いようです。

「安全なかかり木処理」の研修の必要性も指摘されますが、
そもそもボランティアはかかり木処理を行うべきではないとの考え方も
あることから、公的性格を帯びた研修では、なかなか実現できていない
という問題もあります。

かかり木の処理は、それほどまでに安全に作業する知識と技術が
要求される作業であることを、自覚する必要があるでしょう。

チェンソーによる伐採中のケガ
これも6件あります。そのうち3件は、キックバックによるケガで、
木に絡んだツタや低い雑木を除去中の事故です。
伐ろうとしている対象ではなく、その近くやチェンソーの先方にある物体に
刃先が触れてキックバックを起こしたケースと考えられます。

チェンソーの刃が届く範囲内に障害物がないか、
注意を払いながら作業することが必要でしょう。

その他に1件は傾斜地での除伐作業の際に、バランスを崩して
左足にチェンソーが当たったケースです。
チェンソーを使う作業では、安定した立ち位置を確保することに
注意が必要でしょう。

また別の1件は、チェンソーを持って移動中に転倒して、
チェンソーの刃が身体に当たったケースです。
エンジンを止めてから移動するのが基本です。
(第3回に続く)

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