森づくりフォーラム・ニュース

2021年3月19日

団体会員紹介(一般社団法人平成森鮮組)

森づくりフォーラム団体会員紹介
▶ 一般社団法人平成森鮮組(静岡県伊豆市)

 一般社団法人平成森鮮組は、平成26年に任意団体として発足し、平成30年に一般社団法人に法人化しました。里山・里地・里川の整備・環境美化活動、里山維持保全に資するためのヤギ除草技術の確立、耕作放棄地の復活及びその拠点としての民宿経営に取り組んでいます。

故郷の里山回帰のために 

 定年を機に帰郷した故郷の風景は、少年時代とは一変していました。中山間地の抱えている獣害、高齢化、人口減等々多くの課題に苦しんでいます。里地の耕作地は田園将蕪(田園将に蕪れんとす)の様相で、優美な景観を失ってしまいました。
 平成26年に有志を募り任意団体「平成森鮮組」を結成し、里山回帰を目標に里山の整備に着手しました。平成30年に同組織を一般社団法人に法人化、令和元年に拠点としての民宿カプリコーンを開設しました。都会の方々との交流を図りながら里山・里地の整備に取り組んでいます。

愛すべき故郷の原風景を残すため
里山・里地・里川の整備を中心に様々な活動を展開

 我が故郷は伊豆半島天城山の北麓に位置します。その里山・里地は休耕田・放置竹林・人工林に覆われていました。薮化した里地は鳥獣を招き寄せ、丹精込めた農作物を餌として猪鹿鳥の絶好の棲み処となっています。地区民は電気柵やネットを張り巡り、なんとか猪鹿鳥を防ごうと懸命に努力しますが、その効果は空しく田園の優雅な風景を減ずるばかりです。北流する狩野川の支流大見川沿いの景観は「日本一の里山風景」といっても過言ではありません。渓流沿いに山葵沢が広がり、ジオパークの山並みが優しく集落を抱いています。残念ながら、人口減に伴い限界集落の心配があります。その愛すべき集落は残したい日本の原風景の一つです。

①里山・里地・里川の整備、環境美化活動:放置竹林や人工林の間伐整備

②夜泣き石伝説の巨大大石「七尋石」散策路の保全維持

③山櫻の里整備

➃大見川河川清掃(大ボラ会:大見川を清掃するボランティアの会)

⑤ヤギ除草の取り組み

 

都会の方との交流を深め、循環型の里山へ

 耕作放棄地の対策としてヤギ除草、蓮華畑の循環を目論んでいます。さらに里山への林間放牧を計画しています。中山間地の自然や社会の疲弊化は止まりません。地区のマンパワーでは限界があり、都会の方との交流を深めながら進めていきます。

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 一般社団法人平成森鮮組

 〇所在地:静岡県伊豆市貴僧坊
 〇設立:平成26年任意団体発足、平成30年法人化
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